2019年12月 
日本鉛筆工業協同組合 
「ザ・ペンシル・パーフェクト 文化の象徴“鉛筆”の知られざる物語」
出版にあたって

   各国の鉛筆を取りそろえ販売する鉛筆専門店「C.W.Pencil Enterprise」が2015 年、ニューヨーク・シティにオープンしました。
   創業者はオーナーのキャロライン・ウィーヴァー(Caroline Weaver)さん。
   著名な鉛筆をはじめ世界各地の規模の小さい鉛筆 ブランドも調達し販売する手腕に加えて、「わたしの仕事は、みんなに鉛筆の素晴らしさ を思い出してもらうことだ。」(ザ・ペンシル・パーフェクトより)と、手書き文化のシンボルとして鉛筆を推す情熱がインターネット社会にあって話題になり、英字紙やニュースサイトで取り上げられ、日本にも伝えられました。

キャロラインさんは鉛筆専門店を経営する傍ら、2017 年、「THE PENCIL PERFECT The Untold Story of a Cultural Icon」を執筆、出版社ゲシュタルテン(gestalten/Berlin)から出版しました。
   日本鉛筆工業協同組合(東京都荒川区西日暮里、小川晃弘理事長)は、
「THE PENCIL PERFECT」が、世界の鉛筆工業の発展を包括的に解明する中で、我が国の鉛筆工業を明確に位置付けている点、さらに「日本で誕生した光り輝く上質な鉛筆たちがぞくぞくと海を渡り、世界各地で規模の小さなブランドが復活の狼煙をあげた。 (略)鉛筆はアナログ生活の友として新たな道を歩みはじめる。」(同)ーーなど、現代社会において鉛筆を再評価している点などを高く評価し、同書の日本語版の出版を起案し、学研プラスと共に実現に向けて取り組みました。

   日本語版の書籍名は「ザ・ペンシル・パーフェクト 文化の象徴“鉛筆”の知られざる物語」で、発行所は株式会社学研プラス。日本語版発行に際して日本鉛筆工業協同組合が監修しました。イラスト(鉛筆画)は原著のオリアーナ・フェンウィック(Oriana Fenwick)、訳者は片桐 晶、日本語版デザインは齋藤視倭子。体裁はB5版・上製本(ハードカバー)、本文 1 色刷り166ページ。定価は3,000円+税。2019年12月3日発売 です。取扱書店は紀伊国屋書店と三省堂書店(計32店舗)の他、全国の書店、インター ネット書店で注文いただけます。

   当組合としましては、本日発売される日本語版「ザ・ペンシル・パーフェクト」が我が国 文具業界はもとより一般の方々に広く読まれることで、自国のユーザーのために良質を追求してきた鉛筆工業の歩み、および高度情報化社会にあって人間味ある意思疎通 の方法としての鉛筆の存在を見つめ直し、「完全なる筆記具=鉛筆」を再認識いただきたいと願っています。

新刊情報
   デジタル全盛の現代、ともすれば忘れ去られてしまいがちな筆記具“鉛筆”――その誕生からの歴史をたどり、文化の象徴として果たしてきたその役割・価値にあらためて光を当てて再検証を試みた力作! この一冊で鉛筆のすべてがわかる!!
新刊概要
書籍名: 『ザ・ペンシル・パーフェクト
文化の象徴“鉛筆”の知られざる物語』
著者: キャロライン・ウィーヴァー
イラスト: オリアーナ・フェンウィック
訳者: 片桐 晶
デザイン: 齋藤視倭子
発行所: 株式会社学研プラス
体裁: B5版・上製本(ハードカバー)・本文1色刷り 166 ページ 目次は上の画像をクリック
著者紹介
キャロライン・ウィーヴァー(Caroline Weaver)

   幼い頃から鉛筆に夢中だったキャロライン・ウィーヴァーは、ニューヨーク・シティに、年代物から現行品まで、世界中から集めた木軸鉛筆の専門店を開いた。
   子供の頃はカランダッシュ社の色鉛筆プリズマロに恋い焦がれ、毎朝、2000年代はじめに製造されたディクソン社の黒のタイコンデロガ6本を誇らしい思いで削ってから学校へ行っていた。そこから鉛筆愛はますます膨らみ、知識も豊かになっていく。
   いま現在も製造されている世界最高の鉛筆を探し求めて世界各地をまわってから、2015年に自分の店を開店。マンハッタンからほど近いイースト・ヴィレッジで暮らし、前腕には鉛筆のタトゥーを入れている。
訳者紹介
片桐 晶(かたぎり あきら) 翻訳家

   児童書からビジネス書まで幅広いジャンルをこなす。
   主な訳書に『ジュリアン・アサンジ自伝』(学研プラス)、『ゴジラ』(KADOKAWA)、『完全版 タロット事典』(朝日新聞出版)などがある。
『ザ・ペンシル・パーフェクト 文化の象徴“鉛筆”の知られざる物語』発表会
2019/12/03 学研本社 302 会議室にて

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