2011年11月16日 
日本鉛筆工業協同組合 
優良工場見学会
㈱石友、アートジュエリー美術館、マンズワイン勝沼ワイナリー

    11月16日、日本鉛筆工業協同組合は日本筆記具工業会との共催により「優良工場見学会」を開催いたしました。
   今回は山梨県へと足を延ばし、ジュエリー産業とワイン製造の見学を行いました。

 ㈱石 友 
 
   山梨県は水晶等貴石の産地で古くから宝石の研磨・加工産業が有名です。
   ㈱石友も甲府市にある創業40余年のジュエリーメーカーで、今でも錺り職人が手で一つひとつ丹念に加工を行っています。
   機械ではできない加工も人の手によれば可能であり、逆に匠の技術を活かしたkoo-fu(プラチナは純度が上がると柔らかくなるが、純度を上げて硬くする技術を開発した)というプラチナ新素材の開発にも成功しています。
   金やプラチナなどの貴金属は、通常石膏型に溶かしたものを流し込み、鋳物のように形を作りますが、石膏型は1回しか使えないため量産ができません。そのため、㈱石友では元の原型でゴム型を作り、それで蝋細工を量産し、その蝋細工で石膏型を作るという方式を取っていました。元のゴム型が残っていればいつでも同じものが作れるので、顧客管理と共にゴム型が会社の財産となっているそうです。
   原材料の選別や研磨加工、製品の検品などが一つひとつ丹念に人の手で行われおり、こういったことが会社の伝統と信頼に結びついているのだなと強く感じました。

 アートジュエリー美術館 
   ㈱白金工房が運営するアートジュエリー美術館。
   常設展はドイツで作られた立派なカメオのレリーフ群で、聖書物語の様々な場面が描き出されていました。
   あとダイヤモンドをはじめとするいろんな宝石の原石やその加工工程を見学し、最後にローズクォーツを彫った豚の縁起物をお土産にいただきました。

 マンズワイン勝沼ワイナリー 
   日本のワイン造りで最も長い歴史と伝統を誇る山梨県。ワインの生産量もワイナリーの数も、もちろん日本一です。
   この山梨県でも最大級の製造規模のワイナリーがマンズワイン勝沼ワイナリーで、マンズワインのほとんどが、この勝沼ワイナリーで製造されているとのことでした。
   工場設備の見学もさることながら、最後の試飲コーナーでお土産にするワインをどれにするか、赤い顔をして片っ端から味見をするソムリエの姿がたくさん見受けられました。

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